i-papax’s blog(経済的自由を目指して)

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暴落時に購入した優良株は「金の卵を産む鶏」になる②:日本マクドナルドホールディングス

暴落時に購入した優良株は「金の卵を産む鶏」になる②:日本マクドナルド

はじめに(シリーズ共通)

 コロナショックによる株価の低迷で、投資を始めるのに良い機会だと考える方が多いのか、ネット証券口座の新規開設数が増えているようです。最近は少し株価が戻ってきていますが、コロナショックによる世界経済への影響を考慮すると、今後、株価の再度の下落や低迷が続くかもしれません。
 私が株式投資を始めたのはリーマンショックにより株価が低迷しているときでした。今振り返ると、このようなタイミングで優良な株を購入し、ホールドし続けたことが、資産の拡大と不労所得の増大に寄与しています。株価が上昇しても、基本的にはホールドし続け、キャピタルゲインを積極的には取りに行かないため、短期間で大きく資産を増やすことはできませんが、今回の株価暴落においても含み益がかなりある状態なのでストレスはほとんど感じません。なお、優良な株主優待銘柄の特徴になるのかもしれませんが、「業績が悪化しても株価があまり下がらない」、ということも経験しました。暴落時に優良な株を購入し、ホールドし続けるという手法は、購入時以外は手間があまり掛からないため、本業のために投資にあまり時間を掛けられないサラリーマン兼業投資家にとっては一つの投資スタイルに成るのではないかと思います。
 未来のことは分かりませんが、過去を振り返ることはできます。かといって未来が過去と同じようになるとは限りませんが、いくつか実例を紹介させて頂きたいと考えています。何かの参考になれば幸いです。

 

日本マクドナルドホールディングス(証券コード:2702)の場合

購入タイミング 

 図1は日本マクドナルドホールディングス(証券コード:2702)の株価チャート(月の終値)です。私は同社の株を2009年4月に1,681円で購入しています。この当時、同社の株価はリーマンショックによる暴落から少しずつ回復しつつある状況であり、リーマンショック時の月の終値の最安値(2008年9月の終値)1,444円に対し、約16%高く、リーマンショック前の2005年5月の終値に対しては30%程度低い状態でした。

 既投稿のトヨタ自動車の場合(暴落時(過去)に購入した日本株について①:トヨタ自動車 - i-papax’s blog)とは異なり、日本マクドナルドホールディングスの株価は、株式取得後、ゆっくりではありますが、順調に上昇し続けました。最安値ではありませんが、結果としては底打ち後の回復局面において、安値水準で買えたことになります。
 これはたまたま運が良かっただけで今回の新型コロナショックにおいて、同じようなタイミングで優良な銘柄を買えるか、というと全くそのような自信はありません。しかし、暴落時というのは、優良な株を割安に購入する大きなチャンスであることは間違いないと思います。今後、2番底、3番底があるかもしれませんが、自分自身のリスク許容度の範囲内で、配当や株主優待があり、将来性があると判断できる銘柄に投資し、気長に待つことができれば高い確率で大きなリターンを得られるのではないかと思います。

 

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日本マクドナルドホールディングスの株価の推移(月の終値)

株主優待株の強さ

 日本マクドナルドホールディングスは、株主優待銘柄としても有名だと思います。株主優待の対象は、6月30日と12月31日に株主名簿に記録された100株以上を保有する株主です。優待の内容は下の表に示すとおりです。優待食事券1冊にはバーガー類、サイドメニュー、ドリンクの3種類が一枚綴りなった引換券が6枚入っています。(関連記事:マクドナルド 株主優待の紹介 2020年3月 - i-papax’s blog

優待の内容:

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日本マクドナルドホールディングスの株主優待(引換券)

 日本マクドナルドホールディングスは中国での限切れ鶏肉使用の発覚や、異物混入の対応不備などもあり、2014年と15年に2期連続の営業損失(赤字)となりました。大規模な店舗の閉鎖もあり、当時は、“不調”のイメージが強い企業でした。私は2期連続の赤字とはいえ、財務体質は悪くないことから、巻き返しも可能と思い、株主優待がある限りはホールドしようと考えていました。このため、当時、株価は買値の1.4~1.5倍ありましたが、利益確定することはしませんでした。
 結果として日本マクドナルドホールディングスの株価は業績の悪化に際しても大きく崩れることはありませんでした。その理由として、「浮動株が少ない」こと及び株主優待目当てで保有する「個人株主が多い」ことが原因として考えられるようです。日本マクドナルドホールディングスの発行済み株式の約9割は、マクドナルド本社(米国)が実質保有する株式と個人株主が保有する株式で占められるため、浮動株は少ない状態にあります。また、株主優待欲しさで手放さない、もしくは、株主優待が欲しいと考える個人株主は少なくないため、株価は大きく崩れなかったと考えられます。

 

 上昇局面

 2017年になると業績の改善に伴い株価は上昇し、2018年6月には買値の3.3倍を超えました。最近はコロナショックの影響で、株価はやや下落していますが、大きく下落した2020年2月の終値でも買値の2.7倍は維持していました。このため、今、売っても少なくないキャピタルゲインを得られますが、今のところは売る予定はありません。その理由は、やはり、株主優待を継続して取得したいこと及び売った場合に発生する税金が気になるためです。マクドナルドホールディングスの株はマクドナルドの事業が継続可能であり、株主優待が維持されるのであれば、ゆくゆくは子供に贈与しようと考えています。もし売却し、子供の口座で買い戻すとなると、仮に売買の際の株価が同じであっても、利益にかかる税金分(今だと70,000円程度)を余分に追加する必要が生じるからです。

 

キャッシュフロー

 同社の株をホールドし続けている理由の一つに、株式保有により得られる安定したキャッシュフローがあります。図2は日本マクドナルドホールディングスの配当の推移です。同社は2014年と2015年に赤字になりましたが、減配することなく配当を維持しました。また、これまでは良くも悪くも配当は一株30円で一定でしたが、2019年にはついに10%増の33円に増配しました。このため、今後、多少業績が悪くなっても簡単に減配をすることはなく、業績が良ければ増配の可能性があることになるので、安定したキャッシュフロー(不労所得)が見込めると考えたからです。

 また、わずかですが、毎月の時価評価額に対して貸株料(金利:auカブコム証券0.02%)を得ることも可能です。株価が上昇したことで買値換算での貸株金利は実質3倍程度(4/20の株価で換算)と考えることができます。

 さらに株主優待は年間で6,000円相当の価値はあるため、株主優待を含めた総合利回りは、買値に対して5.5%となります。

 

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図2 日本マクドナルドホールディングスの配当の推移

今後について

 3月の月次動向によると、日本マクドナルドの既存店売上高は2015年11月以来となる前年同月比0.1%の減少とのことです。全店売上高は前年同月比0.5%の増加を確保しましたが、後半は新型コロナウイルスの影響が見られたとのことです。今後の動向は注視が必要ですが、この厳しい状況下において健闘しているのではないかと思います。同社の株は引き続きホールドしますが、現状の株価水準では買い増しはしない予定です。
 なお、私は、McDonald’s Corporation(MCD)の株も保有しています。MCDの株は99.38USDで購入しました。現在の株価(4/19終値)は186.10USDなので、約1.9倍に成長しています。MCDの良いところは、株価の成長に加え、40年以上連続増配しているところです。継続して増配されることで、買値に対する利回りは上昇し、不労所得が増加します。MCDについては買値に対する予想配当利回りが5%を超えました。日本マクドナルドホールディングスも増配を続けるのであれば買い増しを考えたいところです。

  配当や株主優待のある優良株を暴落時に購入し、何年も保有し続けるという方法は、頻繁なメンテが不要なことからサラリーマン兼業投資家には適した投資方法ではないかと思います。この際、底値を拾うことは困難なのでタイミングを計らろうとせず、低迷している期間に何度かに分けて購入することが望ましいと思います。

 ある程度時間はかかりますが、無理なく健全な『金の卵を産む鶏』を得ることで、経済的自由が近づくものと思います。

 

(投資は自己責任でお願いします)

 

マクドナルドホールディングスの株主優待の紹介動画です

もし、宜しければご覧下さい。


マクドナルド 株主優待の紹介 2020年3月到着