i-papax’s blog

経済的自由を目指して、株主優待を楽しみつつ、国内外の高配当株に投資しています。(サラリーマン工学博士)

暴落時に購入した優良株は「金の卵を産む鶏」になる⑤:スタジオアリス

暴落時に購入した優良株は「金の卵を産む鶏」になる⑤:スタジオアリス

はじめに(シリーズ共通)

 コロナショックによる株価の低迷で、投資を始めるのに良い機会だと考える方が多いためなのか、ネット証券口座の新規開設数が増えているとのことです。最近は少し株価が戻ってきていますが、世界経済への新型コロナウィルスの影響を考慮すると、株価の再度の下落や低迷が続くかもしれません。
 私が株式投資を始めたのはリーマンショックにより株価が低迷しているときでした。今振り返ると、このようなタイミングで優良な株を購入し、ホールドし続けたことが、資産の拡大と不労所得の増大に寄与しています。株価が上昇しても、基本的にはホールドし続け、キャピタルゲインを積極的には取りに行かないため、短期間で大きく資産を増やすことはできませんが、今回の株価暴落においても含み益がかなりある状態なのでストレスはほとんど感じません。

 暴落時に優良な株を購入し、ホールドし続けるという手法は、購入時以外は手間があまり掛からないため、本業のために投資にあまり時間を掛けられないサラリーマン兼業投資家にとっては一つの投資スタイルに成るのではないかと思います。
未来のことは分かりませんが、過去を振り返ることはできます。かといって未来が過去と同じようになるとは限りませんが、いくつか実例を紹介させて頂きたいと考えています。何かの参考になれば幸いです。

 

スタジオアリス(証券コード:2305)の場合

購入タイミング 

 図1はスタジオアリス(証券コード:23052)の株価チャート(月の終値)です。同社の株価はリーマンショックによって大きく下落しました。この様なタイミングにおいて、後述する魅力的な株主優待があることを考慮し、総合的に考えると割安だと判断して、2009年6月に1株697円で100株購入しました。その後、しばらくの間は、株価は大きく上げることもなく、また、買値を下回ることもなく推移しました。買値を大きく下回ることが無かったため、買い増しのタイミングを逃して、結局、現在は1単元(100株)のみを保有しています。

 

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図1 スタジオアリスの株価の推移(月の終値)

株価の推移と株主優待

 2011年以降、株価は上げ下げを繰り返しながらも上昇トレンドとなり、2018年1月にはリーマンショック以降の最高値(2,870円)をつけました。株価は買値の約4倍まで上昇したので、このタイミングで売れば大きなキャピタルゲインを得られたのですが、売ることはしませんでした。これは以下の2つの理由によります。

  1. 購入当時から配当利回りは3.6%と高めでしたが、増配により2016年12月期以降の配当利回りが買値ベースでは7.2%とかなり高水準となっていた。
  2. 株主優待がとても魅力的なため、株を手放せなかった。(複数単元を所有していたら一部、売却したかもしれません。)

 同社の株主優待は、所有株式数100株(1単元)以上保有の株主に対して、四切写真プリント(フレーム付)、キャビネサイズデザインフォト(アクリルフレーム付)、B3サイズポスターのいずれかひとつを選択できる「株主写真撮影券」を、所有株式数に応じて頂けるというものです。例えば、四切写真プリントの場合、撮影料3,000円+プリント代5,900円+フレーム代で、税抜き10,000円程度の価値に相当します。ほぼ毎年、子供の記念写真を撮ることにしていたので、株主優待だけでも十分な価値がありました。

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スタジオアリスの株主優待(株主写真撮影券)

 今後について… 既に実質「恩株」の状態

 同社の株をホールドし続けている理由の一つに、株式保有により得られる安定したキャッシュフロー(不労所得)があります。図2にスタジオアリスの配当と配当性向の推移を示します。同社は私が株式を購入した2009年以降に2回増配しています。この増配により配当金は当初の2倍になっています。繰り返しになりますが、増配によって2016年12月期以降の配当利回りは買値ベースでは7.2%とかなり高水準になっています。このため、これまでに頂いた配当金によって、既に投資金額(株式購入額)の7割弱、税金を考慮すると5割強を回収できています。さらに、株主優待を考慮すると、実質、投資金額は回収済みで、既にいわゆる「恩株」の状態になっていると考えることができます。  

 

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スタジオアリスの配当と配当性向の推移

 なお、同社の配当性向はこのところ高めなので、当面、増配は期待できないと予想しています。また、子供が大きくなり、今後、記念写真を撮る機会が減るかもしれません。2020年5月12日の終値は1,556円なので、今、売却すれば、買値以上のキャピタルゲインを得ることができます。新型コロナウイルスの影響は未知数なため、今のうちに「利益確定する」、というのも一つの選択肢になります。

 しかし、既に実質「恩株」の状態であり、買値に対する配当利回りが7%超の高水準であることから、引き続き、『金の卵を産む鶏』として当面はホールドする予定です。

 

 この例のように、配当や株主優待がある優良株を暴落時に購入し、長期間保有し続けるという方法は、頻繁なメンテが不要なことからサラリーマン兼業投資家に適した投資方法ではないかと思います。

 スタジオアリスの場合は、買値を下回ることがなく、買い増しするタイミングがなかったため、一単元のみの所有となり、その後の選択肢の幅を狭めてしまったと考えています。基本的には底値を拾うことは困難なため、タイミングを計ろうとはせず、低迷している期間に自分のリスク許容度の範囲内で、何度かに分けて購入し、複数単元を所有することが望ましいと考えています。 

(投資は自己責任でお願いします)